水の都の流れ星

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またいつか

いつか、書かなきゃいけない話が、といいながら途絶えたことがありました。
書きかけて、消したことが何度かありました。

ひとつは、去年11月半ばに、友人がひとり、亡くなったこと。
うちのまわりでは、「山のクラウディオ」と呼ばれていた人です。
原因は、多発性のがんで、享年は50代半ばを少し過ぎたところ。
うちの結婚式に出席してくれたひとでもあり、
同じように出席してくれたひとも読んでるこのブログには、書いておいたほうがいいかなと思っていました。

この日記を長く読んでくれた人はなんとなーく覚えていてくれるかもですが、
いつか、友人宅におよばれして、「禁断の小鳥」を食べた話をしたことがあります。
そのとき呼ばれて同席していたのは、うち夫婦を除いては、お医者さんが3人というちょっと不思議な顔ぶれだったのですが、そのディナーは実は、彼の余命半年告知の報告と、その後についての作戦会議のようなものでした。
その記事の日付を今見ると、07年3月になっていて、その後半年どころか1年半がんばったわけで、
…でもだからいいじゃないかなんて言えるわけもありません。
自分の終わりを見つめながら、過酷な治療に耐える日々が1年半なわけで、むごいことだったという思いが先にたちます。

亡くなる10日前にも、実は彼の家に昼食に呼ばれました。

彼は、人徳もありますが、愛する家族と心配で顔を見に来る友人に囲まれて、
こんなに愛された末期がん患者がいるものかという様子ですが、
本人は悲しみとおびえをまったく隠していませんでした。

肩を1時間ほどマッサージしながら、どんなに大変かや、痛みはわたしにはわからないけれど、
同じ状況乗り越えた友達から話聞いてるよ、きっと乗り越えられるよ、と言うと、
悲しそうに首を横に振っていました。
ひどいことを言ってしまったのか、許されているとは思いながらもいまだに心残りです。

それでも、冗談言って笑いながら、その後1時間以上も一緒に食事をし(彼は焼きりんごでお相伴)、
最後も、疲れて横になりたいんだけど、その前にシャワー浴びるんだ、なんて言ってたので、
まだまだいける!などと、その日わざわざ呼ばれたという現実を見ないようにしていたのですが。

その週のうちに、緊急入院となり、10日後には長い戦いが終わりました。

彼は地元の高校教師でもあったし、友人もとても多かったので、
各地から駆けつけてきた、何百人もの人で、お葬式の教会はぎっしりいっぱいでした。
うちのおっとっとが、なぜか代表で弔辞を読ませてもらいましたが、
泣けてしまって一苦労だったようです。

この報告をストレートに書けなかったことについては、ひとつだけ言い訳があります。
わたしのSNSでの「マイミク」さんで、同じ状況の人がいたからです。
わたしたちの友人は、こんなに立派に戦ったのだ、と誰かに話したい気持ちはありましたが、
闘病中の人はこんな話は読みたくないだろうと思ったのです。

わたしはそのマイミクさんには会ったこともなく、近しいと呼べる交流もなかったので、
しつこく安否を尋ねることは失礼な気がして、あえてサイト上で訪問することも避けていました。
つい先頃、ふと予感がして、見に行くと、たぶん今年の1月に旅立っていかれたようです。

もし、いつかギャラリーで「比奈一」という作家さんの写真展があったら、お近くの人は見に行ってくださいね。
サイトも閉鎖されているので、リンクでご紹介することができません。
エロスの追及者とよく紹介されていますが、わたしはとても真摯かつエモーショナルな写真だと思います。
知り合ったモデルさんからこんなに心を開いた表情を引き出すことができるなんて、という点では奇跡のような作品です。

二人とも若く、まだまだここにいて、やりたいことがたくさんあったはず。
そして、終わりをみつめながら、長いつらい日々を過ごしたところも同じです。
周囲の人々にとても愛され支えられていたところも。
おつかれさまでした。
また会う日まで。
  1. 2009/04/02(木) 10:06:50|
  2. 綺羅亭日乗
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おすすめ映画

どーもどーも、ご無沙汰してます。
こちらは元気にやってます。みなさんいかが?

先週の金曜日、むらむらと「おいしいピザ」が食べたくなったので、
おっとっとが人数不足でフットサル中止、なのをいいことに、車で食べにいきました。

で、久し振りに映画のレイトショーでも見るか、ということで、さらに映画館に行きました。
10ほどの映画が見られるところなのですが、おっとっとのお目当て、「ミリオネーア」がタッチの差で終わってました。

で、かなりあてずっぽうに、いちばんマシと思われるのを見たわけです。
クリント・イーストウッド監督・主演の、「グラン・トリノ」。
ポスターを見た限りでは、イーストウッドが、
「おじいちゃんは名探偵」「おじいちゃんは007」みたいなことをやるのかな?、でした。
ポスターでさりげなく着ているTシャツがあんなに似合う胸と腹を維持してるおじいちゃんは、そういないから。

最初の数シーンで、やなタイプの頑固爺になりきっている、
しわくちゃのイーストウッドに驚愕!でした。
家族役も、その他の隣人たちもやな奴か、困った奴です。
見終わってから思い返すと、「よくある隣の地獄と絶望」の完璧な描写なのです。
なんたって、いくら待ってもお約束の美男美女が出てこないし。
でもじわじわとその世界に引き込まれていきます。
そして爺さんも隣人たちも、ぐいぐい変わっていくのです。

いい映画みちゃいましたー。ひさしぶりのおすすめです。
なんたってキャスティングとシナリオが完璧です。
日本ではこれからロードショーなんですね。
サイトにリンク、張っておきまする→
  1. 2009/03/15(日) 11:47:01|
  2. 綺羅亭日乗
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くちぶえ

浸水どっぷりこのベネチアは、ちゃんと復旧しつつあります。
一階に置いてあったお店や個人の冷蔵庫をはじめとして電気機器類は一気にやられました。
たとえば、釣りを楽しむ知人の巨大な年代物フリーザーは、
営々と蓄積された戦果(古い魚だめじゃん(汗)とともに、すべて廃棄。
前ログで、わたしが漂う不幸オーラのため近寄って撮れなかった靴屋さんは、
やはり次の日大量の廃棄子供靴が店前に山と積まれていました。
市民も疲れたけれど、市のごみ処理関係者は今でもひどい目にあってるはず。

でも誰もこんなことじゃ死なないし。
歯痛みたいなもんですね。
次の日休んだ店や飲食店は多いけど、3日後にはほぼ勢ぞろい。

浸水前日に、とりあえず一階のテーブルの下に押し込んで見えないことにした、
さりげないものがだめになって、うー、と後悔してる人は多いと思いますが、
額屋のフランチェスコの言うとおり、
「捨てようか迷ってふんぎりがつかなかったものがこれですっきり捨てられる」
というふうに頭を切り替えられたら、それで解決することもあるし。
版画ギャラリーに蓄積されていた引き出し下段の傑作駄作も、捨てる羽目に。
ま、すっきりしていいよね(←ちょっとヤケ)。

前ログに掲載の、記録的アクアアルタ記念ポートレイトも配りおわり大変喜ばれました(苦笑)。

そんなことはなかったことにして、わたしは3階にある家で今日もぬくぬくと暮らしています。
静かな生活のなかでも、びっくりするようなことはあるもんです。
あくまで井戸の中の蛙がびっくりしてるわけですが。

長年「文●春秋」という雑誌を講読しています。
おやじっぷり右傾っぷりが目立つ雑誌ではありますが、
最も幅広い話題を網羅して、偏りも脳内修正しやすい範囲ということで愛読しています。

巻頭エッセイには、今日本で急上昇中の人も文を寄せていて興味深いのですが、
なかにくちぶえ奏者分山貴美子さんがエッセイを寄せていらっしゃいました。
今年の帰国のときテレビでたまたま見て印象深かったので、読んでみると、
口笛が吹けない人へのアドバイスがおしまいの方に書いてありました。

わたしは自慢じゃないけどずっとこの年まで口笛が吹けませんでした。
でもそのアドバイスどおりやってみると…。
ありゃ吹けた。
まだひょろひょろ音ではあるけれど、音程は歌うよりむしろしっかりしてます。

あいかわらずつまんない話ですみません。
でも、いくつになっても「初めて」はあるんだなあと驚いた次第です。
ここ数日は、いろいろ吹いてみておっとっとにどの曲と伝わるかテスト中です。
どうもモーツァルトよりベートーベンの曲に向いてるらしいです。

恩人分山貴美子さんのサイトはこちら
  1. 2008/12/07(日) 13:59:20|
  2. 綺羅亭日乗
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水位が(汗)

冬の期間、ベネチアには「アクアアルタ」がやってきます。
日本語訳は「高潮」だけど、別にざっぱーんと波が襲ってくるわけではありません。
満潮に向けて、水位がどんどん上がって浸水する現象です。
アフリカからの生あったかい暴風、シロッコが吹いていると起きやすく、拍車がかかります。
満潮ピークを過ぎると、当然水位が下がるので、半日以上続くことはまずありません。

大災害というわけではなく、ある意味慣れているわたしたちですが、
ここ1年以上めだった高さにならず、すっかり油断してましたわ…
昨日からやたらと雨が降って天気悪いわあと思っていたら…

早朝不思議な音の、新しいタイプのサイレンが鳴って、
今現在、どんどこ水位が上がってきています。
朝8時に窓から家の前を見ると、すでに出されたゴミ袋がプカプカ浮いてました。
てか、こんな日に出すな(苦笑)。

予報ではピークはあと2時間ほどで海抜160cm
120cmを超えると(たまにあること)うちの玄関やら版画ギャラリーに水が入ってきます。
わたしが以前写真で報告したことがある、かなりひどかった時は、確か145cmでした。

しかも今日はたまたま、市交通局のストがある日だったのです。
タイミング悪すぎ。

1階エントランスの脇の物置の中の、濡れて困るものは引き上げ済みで、
住んでるのは3階だし、風邪治ってないし、
このまま家にひきこもっていたらわたし的にはなかったことに(苦笑)。
だから個人的にはまったく大丈夫なんだけど。

おっとっとは、本当にたまたまだけど、
本日ベネチア大学のある講座にゲストとして呼ばれてお話の予定。
講師さんなのに腿までの魚屋長靴で出撃。
でもさっき、誰も来られないから休講よ、という電話あり。
当たり前ですね(笑)。
そのまま、うちの船がつないである場所に向かったようです。
水位とつなぎ方がマッチしてないと、船が「首つり」状態になり、
傾いて水が入り最悪沈んでしまうから。
こりゃストもあるし今日は仕事行けないのでは。

市内の一階にあるカフェやらお店は一応対策済みのはずだけど、
過去の145cmであれだけ大変だったんだから、それより15cmも高いと、
対策しきれないところもあるんじゃないかな。
それだけが、他人ごととはいえとても心配です。

観光客の皆さんは高いお金払って来たのにお気の毒だけどまあ得難い経験だと思って(苦笑)。
今日ばかりは、脛までの普通丈長靴じゃ太刀打ちできませんことよ。
  1. 2008/12/01(月) 10:50:06|
  2. 綺羅亭日乗
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オバ魂

ここ一月、実はいろいろとあったので、
そんな話を時間順にこまごまと下書きしていたのですが…

ああーっでもこんな話を聞いた人にとっては面白くもなんともない!
しかも、わたしの身に直接起こっている切実な問題でもない!
今はインフルエンザでげほげほしてるがそんなのふつーだ!
1年半ぶりの風邪なんて、どれだけ丈夫なんじゃ!
それがあなたのお悩みなの?いいわねー優雅で、と
自己ツッコミで自爆、きれいに消去してしまいました。

オバさんになるってことは、より開き直り力と鈍感力が磨かれることなのね、
と痛感する今日この頃。
でも気にしないでポジティブにいけるから、長く生きていられるのよ、きっと。

あ、でも一個だけ、書かなくちゃ、なことがあったな。
でもそれは別ログで。

  1. 2008/11/29(土) 14:10:11|
  2. 綺羅亭日乗
  3. | トラックバック:0
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近況

そー…っと…ドアを開けてちらっと(汗)。

ご無沙汰してます、で毎回書き出すのはもうやめたいけど、
実際そうなので今回もおわびではじめるしかないですね。
あまりにもつつがない日々なのと、
最近ネットに接続しないことが多いので、ついつい無精をばしてしまいました。
でも元気にふつーにやってます。

コメント欄、某SNSの足跡を見るにつけても、
あー夏の旅行記が、と苦笑中です。
忘れずにきてくださった方ありがとう。
楽しみにしててくれたのに申し訳ない。
まだいろいろ覚えてるので、回を改めて書きたいと思います。
本日は、近況などご報告します。
人に語るほどのものは相変わらずないのですが(笑)。

10月の終り近く、おっとっとが無事50年生きたお祝いをしました。
いよいよ頭頂部があぶなくなりましたが体も特に故障なく、
若い頃一度死にかけた人が、よくぞここまでがんばって、
今やわたしを毎日楽しませてくれてるとは、と、
本人よりはむしろ義母に感謝したい気持ちです。
死にかけ事件以外にも、こういう人をよくぞ愛情もって根気強く育ててくれた、と。
おっとっとの言によると、義母もわたしのこと、
よくぞこの子を落ち着かせてくれた、と思ってるそうで。
…とか書くと、おっとっとっていったい何をしたの?と不思議がられそうですが、
大したことをしたわけもなく、違法行為のない程度にやんちゃ坊主だった模様。
ただ7人兄弟中では、とにかく一番大変だった子なのでは、と。

でも、うちの結婚式にも来てくれたおっとっとの友人(60歳手前)の、
ガンの進行状況がかなり差し迫っている、と知らせをもらって
先週の週末、山奥に車走らせて会いに行ってました。
普段から友人や家族兄弟にとても愛されてきたひとで、
まだかろうじて私たちと一緒のテーブルに座って食事もでき、
冗談を言って笑うこともできました。
でもやっぱり治療はつらくて死ぬのは怖い、ということで
ときどき涙をぽろぽろこぼしてました。
最近、近しい人たちに遺言も手渡して覚悟は決めたかのようだけど、
だからと言ってそう悟りの境地に入れるわけないよね。

わたしは単なる「古いともだちの奥さん」なので、
差し出た口を利かないように気をつけつつ、
食事の前に長いマッサージをしました。
それしかできないもんね。

あれやこれや、他人のお話に接するにつけても、
この年まで健康で何事もなく生きている自分って、どーなんだと思います。
恵まれてることに感謝しつつ、謙虚に片隅で生きればよいのでしょうが、
本当に、これじゃだめだ!と思うならやることはいくらでもあるはず。
介護でも看護でもどんな仕事でも、手が必要とされてる場はいくらでもあるはず。
…とただ思うだけで、安楽に日々をすごすわたしってダメだなあって。

と、思うだけ思ってつつがない日々です。
さ、ご無沙汰も詫びたし、猫も2匹そろって寝息たててるし、
わたしも昼寝するかあ…
↑ここ本当にダメな人(苦笑)
  1. 2008/11/13(木) 15:34:51|
  2. 綺羅亭日乗
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

当たり!

とーってもお久しぶりでございます。
長のご無沙汰ほんとうにすみません。
もちろん元気にやってます。

ところで。
今年もレデントーレ教会のお祭り花火、見てまいりました。
毎年7月第三土曜日深夜開催ですので、この前の土曜日だったということです。

今年の花火は当たり!なのでなにはともあれおすそ分け。

毎年こういう位置に船をつけて見ているのです。
風向きによっては素で火の粉が飛んでくるので危険。
ベネチア市民が全員こういうアホな位置に見に来るわけではありません。
普段からめんどくさい持ち船のメンテナンスをあえてやってる人たちと、その友人知人、
かつ真下で見るのが好きという相当な物好きがそろっている見物席といえましょう。
右手奥の小さい丸屋根が、レデントーレ教会。

redentore08_a.jpg

今年の花火は打ち上げ台が拡張されているという噂で、
でも以前、規模が大きくてもセンスが悪い年もあったので、
ちょこっと期待、ぐらいだったのですが、
どうしてどうして、たぶん過去最大かつベストな花火でした。
とにかく最初からこんなんでいいのか!というぐらいすごいテンション。
しだれ柳マニアなところはわたしと趣味が合いました。

redentore08_b.jpg

…てな感じで真昼のように明るくなったりもするのです。

redentore_d.jpg

下方からも猛烈な攻撃が…
中央左よりの光のポチは、お月さまです。
最初から最後まで負けじと真中で光っていました。

redentore_e.jpg

上下同時だともう頭の芯がぼーっとします。

redentore08_f.jpg

最初から最後まですっかり夢見心地でした。

redentore08_g.jpg

ところで、久しぶりなのにとーとつですが、
明日から10日間、イスタンブールに参ります。

初めてのイスラム圏というのと、過去行った人たちがあまりにもほめちぎるので、
期待が高まっています。
面白い写真撮れたら、また見てくださいな。

ではまた!
皆さんも暑さに負けずお体たいせつに。

  1. 2008/07/25(金) 00:54:43|
  2. 綺羅亭日乗
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