2ヶ月たっても旅の話が終らないわたしを許して…。
今日は前ログ
「れ・い・ぞ・う・こ」のあった家のお話ですが。
オーストラリアの建物は、とてもシンプルか、
それともヨーロッパを夢見た独特のコテコテか、どちらかだった気がします。
コテコテは古めの建物に多いけれど、それはそれでかわいらしい味があります。
ところで、アメリカなどでは自分で家を建てる人がいるとは聞いていましたが、
オーストラリアでもそういう趣味の人がいるようです。
なんせ土地が広くて好き勝手できそうで、自然な発想のように思われました。
実はおっとっとも、山の廃村の廃屋を安く買い取り、自分で直そうとしているのですが。
出会って15年、小さな物置がワンルーム程度の住める空間になり、
母屋はやっと崩壊を防いでいる程度で、
それを脇から見ていると、家建てるのっていろんな要素があって、
本当に難しいんだなと想像していました。
村の周囲の廃屋はプロにお金を払ってどんどんきれいに修復されていきましたが、
ま、うちが夫婦そろってぐうたらなだけかな。
そしてとうとう、完璧に自作、という家に初めてお邪魔しました。

今回お世話になった、マイクは実は腕っこきプロカメラマンです。
フィルム作りにも、広告などの写真撮りにも参加し、
オーストラリア国内では賞も取ったことありです。
この家を作ったロバートは、そんなマイクの写真家仲間で親友。
この家も、無駄なものがたくさんあって生活感たっぷりですが、
冷蔵庫を見てもわかるように、それが実にたのしげで素敵なカオスなのです。
この台所の片隅の完璧さっていったいどこからくるのか。

余裕で2階がとれる高さがあっても基本的に吹き抜けオープンスペースで、
高い位置のごく一部にロフトを造って寝室または各種作業場にするという家を、
この旅の間に2軒見ました。
開放感がすごくて、なんだか別の星に来たような。
…ってぐらいイタリアのうちも狭くて小さい空間なわけですが(苦笑)。

食事中、ちょっと失礼してロフトから撮らせてもらいました。

で、庭がまた広大かつ自然のままのようでいて、行き届いているわけです。
この中には小川も流れてるし、カンガルーもときどき来るし、
あと2軒、趣味の小さなヨガスタジオとか暗室があります。
あまりの豊かさに圧倒されてしまいました。

ロバートさんに家についていろいろ話を聞きました。
圧巻は、数年前、日本でも報道された大規模な森林火災で、
この家は一度丸焼けになっていなるという話です。
それも、完成してたった1週間後に。
火が森の中をどんなに早く走るか、
避難がどんなふうに行われたか淡々と語ってくれましたが、
さぞかし大変だったろうと言葉もないぐらいでした。
そのとき、それまで撮ったネガもすべて失ったそうです。
苦笑いしながら、
「いやーだってそんな違う家の図面が何度も引けるわけじゃなし、
焼けたらおーんなじにまた建てたのさ」とか
「今でも仕事として、キッチン造ったりは請け負ってるけどね、
家を丸ごとたてるっていうのはいろいろな要素がからみすぎで、
他人に対して責任もって建てるのはきつくなってきたなあ」とか
ぼそぼそと話してくれるわけですが。
見かけは白髪のおじさんですが、むぅ、かっこいい!と素直に思いました。
サーフィンなんかも上手いといううわさ。
彼の写真は、新しさを求める人には物足りないのかもですが、
オーストラリアのカルティエ=ブレッソン(瞬間を切り取るという意味で)な感じで、
わたしの「静物園」ともちょっと繋がるところがあって、
けっこう好みの世界でした。
彼のサイトはこちら↓
robertashton.com.au
- 2008/03/09(日) 18:27:09|
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