水の都の流れ星

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奪還

昔から、自分のペットの話おおげさにする人にはなりたくないと思ってたから、
あんまりこんな話は書かないほうがいいとは思うけれど。
本日は第一に自分にとっての覚え書きなので、
ペット話は飽き飽きな人はスルーでお願いします。



うちのビンゴが、妙に賢かったり、話がわかる子だったりするとなんだか怖かった。
以前ブログにちらりとそんなことを書いておいたのは、自慢したかったというよりは、
自分に合わないからだけじゃなくて、いい子は早くいなくなってしまいそうな、
根拠のないそんな予感がしてたから。

子犬のときや、育ってからも、少し長い散歩をすると芯から疲れたりするのは、
おやじくさい大いびきやらタンがからんだりするのは、
イングリッシュ・ブルドッグがそういう欠陥をもった品種だから…。
でもこんなに弱っちくて、限界がすぐ来るように見えるのは、わたしが過保護だから?
さあさあ散歩に山にいこう、親戚や友達に見せてまわろうっていうおっとっとや、
みんなと一緒が大好きなビンゴ本人にはわかってもらえない不安だった。

もう8カ月で、後ろ足あげておしっこもするし、少年から青年犬になりかけなのに、
顔がいっこうに丸くならず、いつまでも子犬顔なのも、根拠のない心配の種だった。

9月最後の週末に、初めて他人にビンゴを預けたとき、
そこんちの犬と大喜びで遊んでいるのでよかったと安心してふりかえると、
なんとも情けないさびしそうな顔をして見送っているのが妙に気になっていたけれど、
大きくなったんだからお泊まりもできないとね、わたしもビンゴ離れ、なんてそれを打ち消したり。
お泊まりから帰ってくると、わたしの足を抱きしめて寝たりするのが嬉しいけれど、普段しないようなやさしさが気になっていたり。

そんな小さな、悪い予感が今回あたってしまった。
9月30日の早朝、戻したものが肺に入って、肺炎になってしまった。
普段予防接種している近所の獣医さんも、それを見抜けず、
応急手当だけで、夜呼吸困難になるまで様子をみてしまった。
午前のうちはなんとなく具合が悪いだけだったけれど、午後から本当に苦しそうだった。

夜の11時に、ときどき痙攣もはじまったので、遠慮しつつ獣医さんに連絡すると、
すぐパドヴァの救急動物病院に行くように言われた。
人間なら救急車があるけれど、うちはベネチアの奥地。
自家船は、歩いて30分のところに泊めてあるから急には使えないということで、
25キロ超のすでに歩けないビンゴを段ボール箱に入れて手押し車に乗せて(苦笑)、
まず水上バスに乗って、それからうちの車にのって、夜中の1時半に病院についた。

当直の若い女医さんに、とても重篤ですよ!保障できませんよ!としかられた。
病院は幸い、ブルドッグをはじめとした短鼻種の犬の呼吸器の専門家が数人いるところで、
最先端の機器もそろったいいクリニックだった。
ビンゴ、今ふりかえると(苦笑)危篤だったわけで。

2日目、3日目には面会謝絶、横に看護人用のベッドがある個室に入って、
酸素やらなんやら、管につながれて、目覚めると過呼吸になるからと睡眠薬で眠らされて。

その時期には、レントゲンや各種検査も終わって、
お医者さんに安楽死を提案された。
なぜかというと、肺炎+胃炎の原因は、
ただでさえ太い体に見合わない細い気道をもつブルドッグ標準の、
さらに3分の1の細すぎる気管をビンゴがもっているということだから。
だから呼吸があんなに大変だったんだなあ。

気管が細すぎて、気管になにか入ってもむせることも、たまったタンをだすことも困難で、
今回重篤なだけじゃなくて、もし治っても
またいつか同じことが起きてこんなに苦しむのはかわいそう、と
説明してくれた獣医さんも目に涙が浮かべていたので、
心からビンゴのことかわいそうと思っていてくれるのがわかった。
今は過呼吸が起きないように薬で眠らせているけれど、
この薬が徐々に肝臓や腎臓をだめにしていくから、抗生物質が効きはじめるまで多分待てない、と。

もう一度だけ、おもいっきり可愛がってあげたいから、
今回だけできたら助けてあげてください、
次回こういうことがあったらここまで苦しませません、
そう言って、じゃあ、あと24時間だけ待ってみましょう、とクリニックに同意をもらい、
ビンゴを病室に見に行った。
すると、ビンゴは少しだけ目が覚めて、病院に入ってから初めてわたしたちを見た。

意識朦朧ではあったけれど、
なんと言いあらわしたらいいのか、
懐かしいという気持ちと、すがりつきたい気持ちが混じった、なんとも必死な目でこちらを見た。
その時点でわたしたちは、もう駄目かもと半分以上あきらめていたのだけれど、
あ、ビンゴはまだ一緒にいたいと思ってくれている、お家に帰りたいんだなあとわかった。


closeup090410.jpg


次の日から、抗生物質が効き始めたのと、
獣医さんたちグループのお世話のおかげで持ち直しはじめた。

きっと、ビンゴ、夢のなかで、
川のほとりのお花畑で、同じ病気だったけど今は楽になった小さいブルちゃんたちと
楽しく遊んでたのに、わたしたちのこと思い出して戻ってきてくれたんだなとか、

実は安楽死の提案の後で、パドヴァの町と子供たちの守護聖人、
聖アントニオの教会で、聖人のひつぎに手をあててお祈りしたこととか、

そもそもこのブログの前ログも、以前からの持ちネタではあったけれど、
追悼ログになりそうな不安でいっぱいの状態で書いたものだったり、

そんな恥ずかしいことはおっとっととわたしの間のヒミツ、じゃもうないな(苦笑)。

結局、8日入院して、家に生還。
2か月、朝晩注射とか吸入とか肺マッサージとかその他投薬とか
確かにいろいろ大変だけれど、帰ってきてくれて嬉しいのでよろこんで。

注射も苦い薬もわけわかんない吸入も、嫌がりはするけどちゃんと受け入れ中。
散歩も昨日からおそるおそる始め、
心配していた近所の皆さんによかったねえと大歓迎され、
一見以前と同じに楽しそうにしているビンゴを見ると、
乗り越えられてよかった、がんばってくれてありがとう、とついナデナデしてしまう。
おし、明日もがんばろうね、ビンゴ。
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  1. 2009/10/13(火) 01:10:28|
  2. 犬の話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<他人の痛み | ホーム | 山に犬>>

コメント

おかえり!ビンゴ!
このブログ読んでて私もうるうるしてしまいました。
本当によかった。
これからもビンゴと楽しい生活、送ってね。
  1. 2009/10/13(火) 21:01:58 |
  2. URL |
  3. gatta #-
  4. [ 編集]

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