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東京個展はこんなふう

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2月5日から11日までの、東京での写真個展「静物園」について。
おかげさまで盛況でした。
新宿御苑前のギャラリー、PLACE Mまでわざわざ足を運んでくださった皆さん、心からお礼申し上げます。
いろいろご都合ありで来られない!と残念がってメッセージ下さった方、ありがとうございました。
またがんばって写真持ってきます。見てくださいね!

盛況、というのは平凡な決まり文句ですが、
今回は実際そうだったと言っていいのではと思います。
搬入搬出も、予想外にたくさんの方々が手伝ってくださいました。
個展ひとつも、自分ひとりで好き放題やっているわけではない、と改めて思いました。
…と書くと、んもークソ真面目に何書いてるの!って茶々を入れたい自分もいるわけですが。
実際そのあたり思い出すと、神妙な気持ちになります。

会場となったPLACE M http://www.placem.comは、
入り口こそ昔っぽい不動産屋さんの脇の、小さいふつーのビルですが、
中に入ると展示者も見る人も真剣勝負というぴりっとした雰囲気を、静かな中にも感じます。
新宿から四谷にかけてのこのあたりには、写真ギャラリーが多いのですが、
このギャラリーの展示を毎週楽しみにしている見巧者の方々がたくさんいることも知っていました。
展示される写真の傾向と、わたしの写真の内容がかなりずれてることは気づいていましたが、
ここで個展できたらどんなに嬉しいだろうと、夢のように思っていました。

実際にギャラリーめぐりを始めるとき、ダメもとでここから連絡をとったのは、そういういきさつです。
あっさりと、ギャラリー責任者の瀬戸正人さんからメールの返事が来て、
お会いしてぽんと展示許可くださって、DMの写真まで選んでくださったときは倒れそうでした。
そういう時も、わたしは表面上かなり落ち着いて話しているように見えるらしいのですが。

瀬戸さんが、持っていった写真のうちの1枚を、
「これは非常にくだらない写真です」とおっしゃっていたけれど、
普段ひとりで撮ってプリントして、内輪での反応しか受け取れない環境にいる自分には、
そういうコメントも激しく嬉しいものでした。
もっとそういうのありませんか?とかマゾっぽく聞きたいぐらいに。
写真家、なんて星のように手の届かない場所にいる人たちに、
対等に扱ってもらった喜びなんでしょう。

ギャラリーの脇に、写真集中心、古本まじりのスペースがあり、
奥は主に写真集の編集・出版の仕事をしている蒼穹舎の事務所になっています。
そこに週に何回か鎮座まします大田道貴さんが、
この業界でとても尊敬されている編集者さんだというのは、知っていました。
もともとこのギャラリーに来たきっかけというのが、
大田さんに写真を見せたい友人についてきた、ということだったから。

搬入は、手伝いの友人とふたり、深夜まで残されてドナドナドーナ、ドォナーなどと唄いながら、
淋しくつらく厳しく並べ、次の日になんだこりゃと言われ涙ながらに、
という展開を想像していたのですが…

始まってみると、出入りの若い人だけではなくどう見てもこれは写真家さんでしょう、という方までが、
何人も何人も集まってきて、あっという間にわたしの写真を額に入れてしまいました。
で、どうやって並べる、と皆さんに視線を注がれて、はっきり言って頭真っ白になりました。

そこで大田道貴さん登場で、わたしが必死に原案を並べるのがあらかた終わるのを待ち、
わたしに毎度確認をとりながらとても洗練されたスタイルに並べ替えてくれました。
なぜこの方が!こんなに親切に遅くまで手伝ってくださるのか!と、
まったく外からはそんな風に見えないのは知ってますけど(しつこい)
心は子ウサギのようにぷるぷる震えていたのです。

わたしは、サイトからアクセスして、ギャラリー責任者は瀬戸さんお一人と勘違いしていたのですが、
実は大方、大田さんが企画や審査をされていたのでした。
勘違いしてごめんなさい。ここでお詫びして訂正します。

そんな風に始まった個展は、文字通りいろいろな方に見ていただきました。
年齢の近い方、お友達や母の知り合いとは、もちろん気軽に話せてとても楽しかったです。
長年会っていない人たちとの再会の口実、というのもまたよいものです。
写真展というのはあまり見たことがないんだけれど、
来てみたらいいものだね、と声をかけてくださった方もいます。

大部分はそれでも、すーっと一周して無言でさよなら、です。
わたしはこんにちは、と最後にありがとうございました、はできるだけ言うようにしていました。
ひとりだけ、「ここには毎週楽しみに来るけど、君の展示は変わってるね」とコメントくださった方もいます。
「マイミク」のプロ写真家HARUKIさんが、雪のプリントは難しいんだよ、これはここがまずいよね、と
ちゃんと指摘してくださって、本当にほんとうに助かりました。

無言の人たちが芳名帳にサインを残してくださったのを後から見て、
ええ、もしかしてさっきの方は!と思ったことも1度ではありません。
隣の事務所に座っていた大田さんが、今出ていった人はね、と解説してくださることもあります。
常連見巧者の方々、おそるべし。
芳名帳は、写真好きの皆さんと、この業界の有名人のサインが交互に並んだとても記念すべきものになりました。
今でも見るたび、そんなギャラリーで発表できた幸せをしみじみと味わっています。

年の若い、近くこのギャラリーで発表するという女性と作品について話合っていると、
じっと顔をのぞきこむわたしと同年輩ぽい男性がいます。
話が一段落してから、あ、なにかありますかとのぞきこみ返すと、
とても沢山のアドヴァイスをいただけました。
多分、一人の方からいただいたコメントとしては最長です。
帰り際に、お礼がてら連絡先をいただくと、写真評論家の飯沢耕太郎さんでした。
ありがとうございました(涙)。

隣の蒼穹舎が、ある晩ぴりぴりと緊張した雰囲気になったかと思うと、
著書にサインを入れるため、ギャラリーの共同運営者・写真家森山大道さんが入ってきました。
もちろん、わたしのを見にきたわけではまったくないので、お邪魔しないようギャラリーで客待ちをしていると、
あちらから「用事終わったら見せていただきます」とご挨拶。
その日は黒いジャケットにジーンズで、ぴりりとしていて、
なによりもお声がわたしのツボで、ぼーとしました。
森山さんも、本当に一枚一枚丁寧に見てくださって、
特にお好きなタイプの写真ではないだろうにもかかわらず、
きちんとコアをつかんだコメントをいただきました。
緊張のあまり失礼しなかっただろうか、
さぞかしアホ面をさらしたのではと、かなり今でも心配です。
もう終わったことは仕方ないけど。

一流の方ほど、丁寧。
才能プラスそういう丁寧さがあるから、一流になるのかも。
言葉としては知っていたけれど、それを身近に感じることができたのも、
このギャラリーで展示させてもらってよかったことのひとつです。

そして、空き時間にとなりの蒼穹舎で大田さんの解説つきで立ち読みさせていただいたこと。
のんびりと穏やかだったけれど、今思えば強烈に贅沢な時間だったわけです。


長々と報告書いたけれど、肝心のわたしの作品は?って(笑)
そうですね、また書きます。



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  1. 2007/03/05(月) 19:04:10|
  2. 管理人参加の展覧会情報
  3. | トラックバック:0
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