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毎年3月の終わりに、わたしの家の近所では、魔女をひとり火刑に処します。
彼女が燃え尽きたときが、この街の春。
燃える前の魔女のお姿は毎年通りすがりに見ていたのですが、
今年やっと火刑に立ち会えたので、お見せしようかと。
いや別に見るのが難しい秘儀というわけではなく、ふつーの地元のお祭りで、
脇では主催の地域教会がコンサートしたりワインやおつまみ売ってます。
わざわざ日時を調べて立ち会う気が今日までなかっただけで(苦笑)。
場所は、現在もイタリア海軍施設として使われている、
かつてのベネチア共和国海軍施設、アルゼナーレ正門前広場です。
今年の魔女さんは、スラブ系美女、お手伝いさん風です。
例年はもろおばあさんな感じなのだけど、今年は若め。

足もとから点火。

よゆーで誇り高く燃えていく魔女さん。

たかが伝統的なお遊びではあるけれど、
人のかたちが燃えていく姿に、うむぅ、とついうなってしまいます。
火は本当にきれいだな、と見とれそうになりますが。
しかし本日は風がとてもつよく、地元のおじいちゃんたちが、
物慣れた様子で、でもすばやく飛び火に水をかけています。
歴史的建築物のすぐ前ということもあり、もしもの場合に備えて、消防士さんたちもたくさん来ています。

最後まできれいな散り際です。

やはり近所に住んでいる、義兄夫妻も来ていたので、兄嫁さんについ、
「中世はこうやって魔女とか言って女の人燃やしてたのねえ」と言ったら、
「あーら、ベネチアだけじゃなくて全ヨーロッパだし」
「あなたたちだって罪人火刑とかしてなかったの?」と、笑いながら抗弁されたので、
「そう、キリスト教信者とか、外国人の神父とか燃やしたわねえ」と答えておきました。
「そうね、布教といいつつ、侵略に行ってたようなもんだから」、と、よくわかっていらっしゃる賢い兄嫁です。
日本では実はもっとあんなこともこんなことも…なんて事実は、ここでは内緒さんです。
古い捨て去るべき「ナニカ」を燃やしつくして、すっきり春を迎えるって意味なのかな、
と、個人的にはそう思っています。
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- 2009/03/21(土) 23:33:40|
- 地元ネタ
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| トラックバック:0
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| コメント:2
きらさん、こんにちは。
わあああ!なかなか奥が深い内容ですね!
きらさんちの近くでこんなことが毎年行われてるなんてびっくり!
- 2009/03/23(月) 09:59:56 |
- URL |
- gatta #-
- [ 編集]