水の都の流れ星

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さよならとーご

occhiditogo.jpg

とーごは昨日もご飯をいっぱい食べ
テーブルの上のお花をこっそりかじろうとしたところを発見されて叱られて
いつもどおりゆりの上に乗ってはぁはぁして
ビンゴに追っかけられてにゃーと鳴き

朝の5時近くまで夜更かししたご主人につきあって
なんだかビンゴにかまけてたくさんかわいがってあげられなくてごめんね
でもとーごが一番のわたしの親友だからねとなでなでされのどを鳴らし
骨が細くなったねえ、でもがんばれよとエールを送られ

今朝、おっとっとが猫ズに朝のご飯をあげようと探すと
目を開いたままにっこり笑ってつめたくなってました。

12才と7カ月
あと3年ぐらいは一緒にいられると思ったのになあ。
でも、病気で長く苦しんだりせず、眠るようにだったので、理想的な最期かもしれません。

落ち込んだ時はいつもなぐさめてくれるし
あいさつのときと、だれか家族が険悪なとき、写真を撮るとき
お腹を見せてなごませてくれる、優秀なサイコセラピスト猫でした。
おいでと呼ぶと犬のビンゴより早く到着する、稀に見る忠猫でした。

togosteso.jpg


そう遠くないうちに、と覚悟は少しずつしていましたが
いないとさびしい、多分日を追うごとにもっと。

家に来てくれたみなさんにも、本当にかわいがってもらいました。
どうもありがとうございました。
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  1. 2009/12/27(日) 11:57:09|
  2. 猫の話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

ビンゴからメリクリ

うちのおかあちゃんがブログでいつも大げさで、ご心配かけたそうですみません。
僕は元気…とはいえないそうですが、毎日のんびり楽しく暮らしてます。
いつもかわいがってくれる人たちに、小さなプレゼントを配ろうね、と
おかあちゃんが新しいコートを着せてくれました。
これを着ると、みんないつもよりもっとなでてくれたりたくさん写真撮ったりします。
なんでかわからないけど、あったかいコートです。

僕は一応代表でごあいさつだけど、猫のとーごとゆりもよろしくって言ってました。

みなさんも、元気でよいお年とりを!

おかあちゃんよりPS
今年のベネチアのクリスマスは、雪が残ってホワイトクリスマスかなと期待していたら
雨がち、しかも明け方かなりのアクアアルタ(満潮時150cm)というあまり楽しくない空模様。
ちょっとごちそうだけ作って食べて、おとなしく家で年末年始の予定。

babbobingo09.jpg
  1. 2009/12/25(金) 04:02:21|
  2. 綺羅亭日乗
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ベネチアも雪

日本もイタリアも寒いですね。
19日、北イタリア全域雪模様でした。
ベネチアはプラス、水位が中の上ぐらいのアクアアルタでした。

窓の外も

091219a.jpg


家の前の運河も

091219b.jpg


商店街も

091219c.jpg


せっかく来て、最初の稼働日だったはずの移動遊園地も…

091219d.jpg


みんなみんな、まーっしろになりました。
こちらも寒いです。
皆さん風邪とインフルエンザには気をつけましょうね。

年々寒いのが苦手になり、雪のアクアアルタという絶好の写真日和は逃しました。
あんまり後悔もしていないけど、体力のゆるやかな衰えを感じます。
でも、こういう景気よく背のたかい人見ると、作る親子の歓声が聞こえるようで、元気になります。

091219e.jpg

  1. 2009/12/20(日) 00:18:24|
  2. 綺羅亭日乗
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  4. | コメント:1

他人の痛み

おひさしぶりです、元気にやってます。
みなさんはいかが?

飼い犬中心に世界が回るようなことには、わたしは絶対ならない、と思っていたのに、
すっかりそうなっております。
現在のわたしの生活のなかで一番印象的なことは、やはり犬をめぐって起きることなので
今日もそんな話になります。

考えてみると、主人もわたしも猫たちも、今まで当然のように健康に恵まれて、
しかも高望みさえしなければすべてが叶うという中吉(ある意味大吉)人生なので、
すっかりそれに慣れ、誰でもすぐ隣り合わせの病気やアンラッキーについて深く考えることはありませんでした。

我が家の初めての命にかかわる重病人が、いちばん小さいビンゴでして。
いろんなウロコが4,5枚目からぼろぼろ落ちたような体験をしました。
人様にお話しするときは「たかが犬」という謙虚さを忘れないようにしたつもりですが、
わたし内では、人生観が大きく変わった自覚がある時期でした。

彼が死ぬかもしれない、と言われていた日々、おっとっともわたしも、一様に皆さんから「どうしたの?」と聞かれるような顔をして歩いていたようです。
漫画で額半分に細かい縦線が入ってうつむく、ガーン!なあの顔だったと思われます。
もちろん、何もこんな仲良くなりたての時期に、こんなに若いのに死ななくても、という家族としての思いはありましたが、反面犬のことなのに失恋のときにすら人様には見せなかったような顔して歩いちゃったなんて、という驚きもありました。

で、皆さんに聞かれるままに、できるだけ簡潔にでもつい涙目で状況を話したわけですが。
そのとき、
「うちの犬が老衰で死んだとき悲しかった」話をたくさんしてくれた人
「やっぱり純血種はいろいろ病気持ちでデリケート、飼うんならやっぱり雑種だよ!」と話してくれた方数名
「あらーそれは大変、心配だねえ、でもうちの犬も関節弱くて(手術でなおる程度)」話をたくさんしてくれた人
「あらー心配ねえ、そうそう動物っていえば、うち最近子猫飼ってね、すっごくかわいいのよー」…な人

やっぱりこれは慰めてくれようとして善意で話してるんだな、
沈黙すると涙がこぼれちゃいそうだから、押しとめるためにとりあえず思いついた話をしてくれてるんだな、
そう理解して心から感謝しています。

でも、そんな話されたら苦笑しつつ、こちらが話を聞いてあげる側に回るしかないのにも気がつきました。
聞いて微笑みながらも、「ちがーう!うちのビンゴが今死にそうなんじゃ!」という心の叫びにも気づきました。
そして、わたしが過去、他人の苦しみの前で、その人の痛みを理解できてないような軽い発言を悪気なくしてなかったか、非常に反省しました。
多分わたしも、過去他のひとに似たようなことをしたことがあります。

わたしがこの件で、一番慰められたコメントは、犬の医療費の話になったとき、
(一般的な意味で安くはなかったけれど、24時間体制で何日も入院したことを考えると驚くほど安い)
友人がふと「いやそりゃあ不意の大きな出費だけどさ、犬の治療してる人の話聞いても、目の前で愛犬苦しんでたらみんな無理してでも払ってる人ばかりだよ。」といった言葉でした。
今ここに書きだしてみても、いったいこの言葉のどこが自分の重荷を下ろしたのかよくわかりません。
彼女も、これは慰めようとして言ったひとことではないでしょう。
だからきっと、慰めてくれる人に、こちらが本当に元気づけられるような言葉を期待しても仕方がないのです。
他人が苦しんでいるとき、手をさしのべようという気持ちは尊くありがたいものだけれど、
その手につかまれるかどうかは、そのときその人次第なのです。
そして誰かが一緒にいて、話をきいてもらえるというのはとても大切なことなのです。

おっとっとも、つい会社でも顔に出てしまい、同僚に話してはげましてもらったようですが、
でもあまり犬の重病の話を長々とできない事情があります。
同僚にひとり、研究者の名前がつくたいへん珍しい難病の娘さんをもつ人がいるからです。

この間も、そのままだと曲がって内臓を圧迫してしまう背骨をまっすぐにするため、
チタン製の支柱を入れるため大手術をしたところ。
術後のあまりの悪さに、娘さんが
「パパ、こんなめんどくさくて痛いなら、背骨まがったままでいいよ」と泣いたそうで、
しかも成長が止まる17,8歳までこれを何度も繰り返さなければならないとかで。
介護のあまりの大変さに、実は夫婦の間にもかなり深刻な危機が訪れているともいいます。

おっとっとはビンゴを安楽死させなきゃいけないかも、というのが一番つらかったのですが、
同僚が「でも犬のことだからねえ」とつぶやいたので、
ああ、犬だから飼い主が決断して楽にしてあげられるけど、人間の子供は生きている限りつらい治療をうけ、両親には大きな負担がかかるんだ、とあらためてはっとしました。
ちなみに、その同僚さんは数年前に老衰とはいえ、最愛の犬を見送ったところなので、こちらの気持ちがわからないわけではありません。

少し前、知り合いさんに「生きて死んでいくのだ」というフレーズを聞いて、心から共感していましたが、
今の感想としては、それは浅い理解だったと思います。
老衰など、不可抗力で穏やかな終わりを迎えるならばそれはよい心境。
でも、「生きて」と「死んで」の間には、ときとして壮絶な闘いがあって、
戦場はあなたの隣人の家かもしれない、と気づいたので。

そんなこんなで、ビンゴとふたりで闘病生活をしていたそんなある日
こちらで秋恒例のお祭りがあって、ビスケットを持って隣の家にいきました。
いつもおじさんが釣ったお魚とかもらってるしと軽い気持ちで。
少しドアの前で待ったあと、おばさんが「あ、ちょっと本読んでいたから」と出てきましたが、
ちょっと様子が変でした。

帰ってきたおっとっとに話すと、あーお祭りビスケットなんて持っていったのか、と渋い顔になりました。
事情をきくと、その前日、とても可愛がっていた彼らの孫娘がたった24歳で、心臓発作を起こしてバスタブで溺死していたことがわかりました。
重い話でごめんなさい。
でも、ニュースで伝えられるような大事件や世紀の悲劇じゃなくても、
不幸はこんなところにもある日突然やってくる、と思い知らされました。
その隣には幸せな人が住んでいて、ときどき無神経なことをしてしまう、とも。
自分に起こった不幸は確かになにひとつないけれど、
深い淵をのぞきこんでいるような気持ちになりました。

今ある幸せを十全に生きるとともに、
他人への言葉と行いに気を配ろう、
とりあえずできることとして、そう、心を戒めているところです。
  1. 2009/12/03(木) 03:48:15|
  2. 綺羅亭日乗
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